イタリアのスパゲッティの歴史

大人気のイタリア料理スパゲッティの歴史は、詳しいことはわかっておらず諸説あります。
冒険家であるマルコ・ポーロが中国からイタリアへ持ち込んだのがはじまりだとか、それよりもっと以前よりマカロニのようなものがあったなどいろいろ言われています。しかしマルコ・ポーロが産まれた1254年よりはるか昔、紀元前4世紀パスタの原型らしきものがチェルヴェーテリでエトルリア人のお墓から見つかっていますので、どれも確かな情報ではありません。
確かなことはかなり昔からイタリア人はパスタを好んで食べていたということです。
イタリア各地でパスタはいろんな変化を遂げました。ほうれん草を混ぜ緑色にしたり、トマトを混ぜ赤色のパスタにするなどいろんな生地があります。そして形はほんとうに多種多様です。日本でもなじみ深いペンネ・ラザニア・タリアテッレから、メッツァルーナ(半月という意味の具入りのパスタ)・エリケ トリコロール(トマトとほうれんそうで色付けした3色のねじれた形をしたパスタ)というように聞いたこともないようなものまで何百種類とあるのです。このようにイタリア各地でいろんな人がいろんな時代にパスタを作っていく中で、スパゲッティも産まれたのです。

日本のスパゲッティの歴史

イタリア料理といえば、スパゲッティ。
古代ローマで主食にされたプルスという食べ物がパスタの元祖とされています。
13~14世紀頃、スパゲッティはイタリアの一般家庭に普及。
15世紀にはスパゲティの元祖ともいえる棒状の乾燥パスタが完成していました。

では日本でスパゲッティがいつごろ食べられるようになったのかというと、幕末の横浜外国人居留地が始まりだとされています。
明治時代になると、外国からスパゲッティが輸入されるようになりました。
しかし、当時はまだまだ高価な食べ物で、一部のグルメ愛好家の間だけで知られている食べ物だったそうです。
昭和30年代に入り、日本でスパゲッティの大量生産が始まりましたが、スパゲッティ専用のデュラムセモリナの入手が困難だったため、パン用の強力小麦粉に改良をほどこしたものが「スパゲッティ」として販売されていたそうです。

その後1980年代には、本場イタリアにはない、明太子スパゲッティ・ナポリタンといった「日本風スパゲティ」が生まれ、人気を博しました。1990年代半ば頃より、本場イタリアの調理法をまねたレシピ本が多数出版され、レストランなどに行かなくても家庭で簡単にイタリア風スパゲティが調理できるようになりました。

スパゲッティの代表的なメニュー

スパゲッティはイタリア語で「ひも」という意味があり、パスタの中で日本の麺類の「そば」のような形状のものをスパゲティと呼んでいます。本場イタリアでは、細めのものから太めのものまで何種類もありますし、各家庭で自前のものを作ったりして楽しんでいます。

そんなスパゲティの代表的なメニューがぺペロンチーノでしょう。ニンニク、オリーブオイル、唐辛子というシンプルな素材をフライパンで炒め香りと辛味を出しスパゲッティに絡めるものです。いたってシンプルな料理ですが、シンプルなだけあってスパゲティの麺の味が十分に楽しめます。

その他のおすすめはアラビアータです。これはベースにトマトソースを使いますが、それに唐辛子を利かせ辛めの味付けにしたものです。アラビアータとはイタリア語で「怒り」の意味があり、食べると辛くて怒ったような顔になるというのが語源のようです。

また、本場イタリアで食べられているもので変わったところでは、トマトベースの鍋料理の締めにスパゲティを入れて食べるという料理です。日本で鍋料理にうどんなどを入れて食べるのと同じ発想です。最近では日本でもトマト鍋がはやってきているのでこうした食べ方もおすすめです。

スパゲッティ・ナポリタンの発祥

洋食屋さんや喫茶店の定番メニューであるスパゲッティ・ナポリタンは、日本生まれの料理です。
イタリアにはスパゲッティ・ナポリタンという料理は存在しません。
横浜にあるホテルニューグランド2代目総料理長である入江茂忠氏がスパゲッティ・ナポリタンを考案したという説が定説となっており、現在でもホテルニューグランドでは、名物料理として提供されています。
第二次大戦後に総料理長に就任した入江氏は、アメリカ進駐軍の兵士がスパゲッティにケチャップと塩胡椒をかけて食べているのを見てヒントを得て、これをきちんとした料理にしようとレシピを考え出したと言われています。
しかし、戦前の1934年には既にニューグランドのアラカルトメニューの中にナポリテーヌが含まれていました。
ナポリテーヌはフランス語で、1920年に発行された西洋料理の本には茹でたスパゲティにトマトとチーズを加えて、ハムを加えたブイヨンで煮込む、と書かれています。
これをアラカルトとして流行らせたのが、ニューグランドの創業当時の総料理長、ワイルという人で、この人の弟子である石橋豊吉氏が1946年横浜に開業したセンターグリルというレストランでケチャップ味のスパゲッティを最初にメニューとして出しました。
最初、センターグリルではこれをイタリアンと呼んでいましたが、後にナポリタンと呼ぶようになりました。

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